OKADA'scafe
□Calling 2
2ページ/7ページ
『アイツ…』
直感でアイツがサトーだと思った。
サトーはいわゆるイマドキ君で、細身の茶髪パーマが鼻に付く
珈琲を飲みながらカップルみたいに話をしている二人。
無性に邪魔をしてやりたくなる。
俺は携帯を持つとあこのアドレスを開いた。
コールが鳴ると、あこが携帯を開いて席を立つのが見える。
「もしもし…
珍しいね、准が仕事中に掛けてくるなんて…
どうかしたの?」
『電話、掛けたらあかんかった?』
あこに何を言われても悲観的に受け取ってしまう。
「ううん。今大丈夫。
ランチしてたから。」
『へぇ〜
……誰と?』
聞いてしまう俺も俺やけど。
「会社の人。」
やろな…。
サトーやしな。
「准…?
ホントにどうしたの?
何だか…いつもと違う…?」
流石あこやな。
俺のことよくわかってる…。