OKADA'scafe
□エレベーター
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ガタンという音と共にエレベーターの中が真っ暗になり、急停止する。
「きゃっ!」
『!!?』
反射的に准一はあこの肩を引き寄せた。
『…故障?』
「…みたいね?」
准一はポケットから携帯を出すとその明かりでエレベーターの右上のサービスセンターの表示を照して電話を掛けた。
『…繋がれへん…。』
何度掛けても話し中になる。
仕方なく准一はマネージャーに電話をして今の状況を説明した。
『…え?…おん…。
…分かった。
…はい。…じゃ。』
電話を切ると准一はあこに説明した。
『停電やって…。ここら辺一帯。』
「えっ?…じゃあ、いつ出れるの?」
『早くて数分、長くて数時間?』
「数時間…?」
『とりあえず、あこも職場に電話しとき?』
「うん…。」
外と連絡を取った二人は途端にすることが無くなった。
無駄に携帯を使うのもやめて、ただただ真っ暗な中でじっとしていることになった。
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