OKADA'scafe
□Piano
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こうして始まった准一のピアノレッスン♪
勿論、そんなに直ぐに弾けるようになるわけではなく…。
『あこ…。もう一回。』
「え〜…。今のは弾けてたよっ!」
『ダメ。ワルツになってないし。』
「鬼コーチ…。」
『あこ、聞こえてるよ』
「聞こえる様に言ったの!」
小さい頃、少しかじった程度のあこにはかなりのハイレベルな授業だったものの、二週間もすればそれなりに形になってきた。
♪♪♪
まだ、音符と鍵盤を睨み付けるようにしか弾けないが、音楽にはなっている。
「ね?合格?」
『よく頑張ってるけど65点かな?』
「え〜。厳しい…。」
『なんせ、鬼コーチやからなぁ(笑)…』
80点取れたらやめていいという約束。
でも、そう簡単に准一が合格点を付ける訳はない。
楽譜を開いて指摘する。
『ここと、ここはグダグダやし、…ここは左手弾けてないやん。』
低い点数に若干機嫌が悪くなったあこに『ちょっと代わって』
と言うと、ワルツを見事に弾いて見せる。
「…すご…。」
あこは同じ様にピアノに向かってみて改めて准一が凄いと感じる。