喫茶 GO
□シュークリーム
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「はい……」
“……”
「剛?」
“……死ぬ…”
「は?」
“……もう…む…り…”
「ちょっとちょっとっ…ま、待って…ごっ剛!!」
【シュークリーム】
突然の深夜の電話、あこは剛の力無い声に思わず携帯を握りしめた。
「どうしたの、ね?剛っ!」
“死ぬ前に…シュークリーム食いたい…”
「……は?」
“だから、シュークリーム!コンビニのでもいーから”
「……」
“あこ……俺が心配じゃねーのかよ?”
「……」
“……あー、もういい!恨みながら死ぬからな!”
確かに電話口の剛の声は何時もよりかれていて、あこは病気って言うのは嘘じゃないのかと思った。
「分かったわよ…今から行くから…」
あこは鞄を持つと、ジャケットを羽織って急いで剛の待つマンションへ向かった。