OKADA'scafe


□Calling 2
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スケジュールが急に変更になることは珍しく無くて、それで時間が空くこともある。



今日は雑誌の取材の後にレコーディングだったんだけど、明日の枠とチェンジになった。




【calling 2】





平日の午後、時間が出来た俺はぶらぶらと一人車を走らせていた。



『…?』



信号待ちで外を眺めていると、偶然オープンカフェで食事をしているあこを見かけた。


仕事の合間なのか、携帯片手に書類に目を通している。



仕事してるって顔が新鮮で…


『あんな顔するんや…』



ちょっといいな
なんて思った。




俺は急いで近くのコインメーターに車を止めると、驚かせてやろうとカフェへ急いだ。






信号を渡ればカフェってところで、あこが一人じゃないことに気付く。



スーツの若い男があこの向かいに座っている。


会社の資料を一緒に広げて何やら話し込んでいるからきっと会社の人間なんやろうけど…。






『一人やないんかぁ…』




ちょっと残念やけど邪魔したら悪いし。



そう思っていると、その男は急にあこの手を握った。




『なっ…んや?!』



あこは特別嫌な顔もせんと…

って言うか、喜んでないか?





信号が青になったのも気付かない位、呆然としてしまう…。





 
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