OKADA'scafe
□エレベーター
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空は分厚い雲に覆われていて、テレビでも付けないと、朝なのか夕方だか分からないような天気だった。
【エレベーター】
朝のニュースで雷注意報が出ている。
あこは身支度を始めて
「私も一緒に出るね。」
と、まだ寝癖のついたままの准一に言った。
二人で部屋を出ることなんて殆ど無くて、なんか新鮮な感じがする。
程なく滝の様な雨が降り始めて、家から一歩出るのも覚悟がいるような降りかただった。
傘を持ってエレベーターに二人で乗り込む
『凄い降ってるなぁ…
職場まで送ろうか?』
「ホント?やった!」
そんな会話を話している最中だった。