OKADA'scafe
□Calling
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いつも仕事が一段落すると、あこは俺の家に4〜5日泊まりに来る。
あこが言うには“たまにはカノジョらしいことするわね”だそうだ。
【calling】
お互い仕事も忙しくて、すれ違いが続くことも珍しくない。
中々時間が作れない時に
“逢いたい”“寂しい”
なんて簡単に言える歳でもなくなった俺達。
だからこそ、たまの休日を大切にしたいと思っているのはあこだけじゃない。
毎朝、どちらかというとあこより俺は早く目覚める。
そして挽きたての珈琲を入れてベットへ起こしに行くのが日課。
サイドテーブルにカップを置いて、あこを起こそうと耳元で囁く。『おはよう。あこ？』
あこ「……ん…。」寝返りをしながらちょっとは反応はするものの、全く起きる気配が無い。
『珈琲、冷めるで？』
そう言ってベットへ座ってあこの髪を撫でながら、優しく起こす。
あこ「…ん…。准もうちょっとだけ…。…zzZ」
布団にしがみついて今朝はいつも以上に起きそうにない。
そういえば、夜中もトラブルとかで何回か仕事の電話がかかってきてたみたいやったな…。
『あこ…。』
名前を呼びながら指でほっぺを圧してみたり、耳に息を吹き掛けてみたりしたけど、
結局、もう少し寝かせといてあげる事にした。