OKADA'scafe
□インテリア
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何気なく西の空を眺めながら准は煙草をくわえていた。
特別煙草を楽しんでいる様子でもないけど、私はなんとなく准に声をかけづらい…。
【インテリア】
准のたまの休日は二人で決まって彼の部屋で一日を過ごす。
付き合い始めはあの出不精な性格でも、ちょっとしたレストランやドライブに連れていってくれたりしていた。
何時からだろう。
部屋から一歩も出なくなったのは。
准はホンヨミに耽ったり、メダカの水槽を黙々と掃除したり、難しい顔をしてパソコンとにらめっこをしたりしている。
私がいることを忘れているんじゃないかと思う事もあるぐらい。
真剣に何かに没収している准の横顔を見ているのは嫌いじゃない。
いや寧ろ好きだし、別に取り立てて文句を言いたい訳じゃないんだけど。
喧嘩すら出来そうもない空気。