V6学園
□プロローグ+
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〜プロローグ+〜
今、日本は不景気真っ只中。
いつ何時何が起きるかなんて誰も予測がつかない。
何が起きた後に、ジタバタしてみても良くなった試しもない。
ある日突然、私の元に不幸がやって来た。
いつもの平日。
いつもの様に高校から帰宅すると、家の中が空になっていた。
リビングの扉に
“探さないで下さい。父母”
という貼り紙が一枚あるだけで本当に何も無くなっていた。
勿論、お父さんの会社にもお母さんのパート先にも連絡したけど…。
言われた言葉は
“夜逃げでもしたんじゃない?”
だった。
一人娘を残して?
まさか…。
でも、そのまさかだった。
会社は早々にクビになってたんだって…。
涙なんて出なかった…。
だって…。
生きていかなきゃってJKなりに思ったわけよ。
とりあえず、衣食住が揃う所を片っ端から当たったけどね…。
ヒットしたのがエリート高校の食堂のバイトで、仕方なく私はそこにお世話になることにした。