創作場(花朔)

□君はペット❤にゃんばぁワン
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「もうっ、あったまくるっ!蛮のやつ、またあたしの企画書にケチつけてきたのよ!?」卑弥呼が鼻息荒く朔羅たちの輪に入る。
「卑弥呼さん、蛮さんに気に入られてるんですよぉ。」
「そうですよ。ほら、よく言うじゃないですか。好きな子ほど苛めたくなるって^^」レナと夏美がいつものごとくなだめる。
「もういっそのこと結婚しちゃえばいいんじゃないの?嫌いじゃないんだろ?」
「はっ、じょーだん!あんな奴と結婚するくらいなら猿と結婚した方がマシよ。」
レンの提案をさらりと否定する。
「でも、実際それくらいしか結婚のチャンスないですよね〜。OLって。」
「確かにねぇ。ちょ〜っといい男はもう彼女がいるし、後はもう…ねぇ。」
ヘヴンが苦笑する。そう。彼女の言うとおり、少し顔がいい男性や仕事ができる男性はすでに彼女持ちで、残っているのはまぁ、言ってはなんだがパッとしない男性ばかりだった。
「わたしたちにとっては死活問題ですよねぇ…あっ!!そーいえば、朔羅さん、この前広報部の早川くんに呼びだされてませんでした!?あれってまさか、告白、だったんじゃ…。」
「えっ!?早川くんって、今年入ってきた新入社員の中で一番仕事ができて、しかもかなりのイケメンだっていうあの…?」卑弥呼が驚いたように言う。
「え…、あ、はぃ///で、でも、あのお断りしました…。」朔羅は恥ずかしそうに答える。
「えぇ〜っ!何でだよ!勿体ない!!」
「そうですよぉ!はっ!!もしかして、他に好きな人いるんですか!?」
「え〜っ!だれだれ!?」レン、夏美、ヘヴンが質問攻めにする。
「あ、えっと、違うんです…。そういう意味じゃなくて、わたし今はまだそういうのはいいかな…って思いまして。それに、早川さんにだってもっと年の近い方で素敵な方がいらっしゃると思うんです。とてもいい方ですし、憧れてる人はたくさんいらっしゃると思いますから。わたしなんかを好きになって頂いて、とても嬉しかったんですが、お気持ちだけ受け取らせていただくことにしました。それに、わたしには大好きな子たちがいますから。」にっこりと笑って言う朔羅。
かなりの爆弾発言をしていることに本人は気付いていない。
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