創作場(花朔)

□聖夜
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「かんぱ〜い!!」
華やかに飾りつけられた部屋に大きな声が響く。今日は12月24日。GBのメンバーはクリスマスパーティーを行っていた。テーブルの上には朔羅を中心に女性陣が作った豪華な料理が並んでいた。
「盛り上がってきたな。よっしゃ、ここでお待ちかねのコスチューム替えだ!!」蛮が勢いよく立ちあがる。
「蛮くん、コスチューム替えって?」ヘヴンがみんなの気持ちを代弁する。
「ばっかやろー!せっかくのクリスマスだってのに普段と同じ格好じゃ面白くねーだろ!?だからクリスマスに合ったコスチュームを俺が用意してやったってわけよ(^^)!」蛮が力説する。
「でも蛮、意味は分かったけど、肝心の衣装がないじゃない!?」
卑弥呼が問う。そう確かに蛮の周りには衣装と思われるものが何一つない。しかし、蛮はなぜか得意な顔をしている。
「ちっちっちっ。あめーな、卑弥呼。そんな簡単に見せたら何も面白くねーだろ?コスチュームはちゃんと用意してあるぜ。ただし、誰がどのコスチュームを着るかは今から決めるけどな。」蛮がにやりと笑う。
「それはどういう意味だ、美堂?」今度は俊樹が蛮に質問する。
「今からおめーらにはくじを引いてもらう。それで引いたくじの番号と同じ番号が書いてある箱の中のコスチュームに着替えるんだ。銀次!!」
「こっちは準備OKだよ、蛮ちゃん!!」
銀次が元気よく答える。銀次の傍には大小様々な箱がいつのまにか準備されていた。
「は〜ん、つまり着替えるまで誰がどんな格好するかはお楽しみちゅうことでんな。」
「なかなか面白いこと考えるね、美堂君。」笑師とマクベスが感心したように言う。
「んじゃあ、早速引こうぜ!!まずは俺ら男からな。」
そう言って蛮は男性陣に次々とくじを引かせていく。最後に花月が引いて、男性陣は箱を抱えて着替えるために奥へと消えた。
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