創作場(花朔)

□SWEET★HALLOWEEN
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「みなさん、デコレーションケーキができましたよ!」
部屋に朔羅の柔らかな声が響く。今日はハロウィン。GBのメンバーは息抜きも兼ねてパーティーを開いていた。ドラキュラ、魔女、狼男、ミイラ男に始まり、背中にコウモリや悪魔の羽をつけたり、黒ネコなどの動物になりきって耳やしっぽをつけたりと様々な仮装をしているメンバー達。パーティーというよりはお祭りのような雰囲気だが。たくさんのお菓子を作ったり、カボチャ料理を作ったり、ハロウィンソングに合わせて踊ったり、お互いがお菓子を求めてお決まりの文句を言ったり・・・。日頃の疲れも忘れてみんな楽しんでいた。
「それにしてもみなさん、本当によくお似合いですね!!」
朔羅がみんなの仮装を見て言う。
「ホント〜、ありがと朔羅!!」かぼちゃの着ぐるみを着た銀次が言う。
「朔羅に褒められるなんて嬉しいな。」悪魔の羽をつけた鏡も笑っている。
「みなさんそれぞれ似合っていますが、マクベスとレンさんは・・・」
そう言って朔羅が話題にした二人の方に向き直る。
「可愛すぎです〜❤❤❤」言うが早いか二人を抱きしめる朔羅。
「「!?!?」」
マクベスとレンは一瞬何が起こったのか分からなかった。気付いた時には二人は既に朔羅の柔らかな胸に抱き寄せられて身動きが取れない状態だった。
「さ、朔羅さんっ!!」
「さ、朔羅っ。離してよっ///」
二人とも母のような姉のような彼女のことが大好きなので本当はとても嬉しいのだが、レンは驚きから、そしてマクベスは思春期真っ只中の少年なので心臓が破裂しそうなほどのドキドキから思わずそう叫んでしまった。
「でも二人とも本当に可愛らしいんですもの!!もう少しだけ。ね?」
ふわりとした笑顔でそう言われてはもう従うしかない。二人は大人しく朔羅の腕の中に収まっていた。
「二人ともずる〜い!!」
「そうですよ!朔羅さんにぎゅっってしてもらって〜!朔羅さん、私達も!!」
おそろいの魔女っ子の仮装をした夏美とレナが口をとがらせる。
「もちろんです!!夏美さんとレナさんもすごくキュートです❤❤❤」
にこやかに答える朔羅。自分のことを素直に慕ってくれるこの4人が朔羅は大好きだった。
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