かぷ

□何度だって君に恋する
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記憶喪失、なんてドラマの中だけの出来事だって
都合の良いお涙頂戴のありきたりな話だって
本当にそう思っていた。


(リンちゃん、もうレンくんのことしか覚えてないの。)


そう泣きながらミクは俺に縋り付いてきて。
ただ頭が真っ白になって。
何も考えられなかった。

夢だ夢だ、って何度自分に言い聞かせても、ばくばくとうるさい心臓は全くおさまらない。
夢じゃないよとでも言いたげに、心臓が圧迫されて胸が痛くなった。


本当の君はどこ?


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