かぷ

□ぽかぽか日和
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今日は良い天気だ。
日のあたる窓際に寝転がれば、なんともいえない温かさが体に伝わる。
ぽかぽかだ。ぽかぽか。


「あー…幸せ…」


小さな幸せを噛み締めながらまどろむと、段々意識がぼやけてきた。
いいや、このまま寝てしまおう。
ごろんと体を転がして、寝る体制に入る。

えへへ、ほんとにぽかぽか。
気持ち良いなあ…


「ミクちゃーん!」


私のぼやけた意識の中に、入ってきた強い声。
ちりんちりん、と鈴の音がする。
目を開けると、やっぱりリンちゃんがこちらに向かって走ってくるのが見えた。


「リンちゃん。どうしたの?」
「あのねあのね!んーとね!」


閉じそうになる瞼をこじ開けながら笑うと、リンちゃんは私に擦り寄りながらたどたどしく言葉を紡ぐ。


「ミクちゃんの側に来ただけー!」
「そうなんだあー」


全く相変わらずリンちゃんは可愛いなーとか思いながらも、私の意識は今にも飛びそうだった。
ふやけた私の声に気づいたのか、リンちゃんが首を傾ける。
ちりん、と首についた鈴がまた音を立てた。


「ミクちゃん、ねむいの?」
「うん。だってぽかぽかなんだもん…」
「ならリンも寝る!」
「寝よう寝よう〜」


リンちゃんはそう言いながら私の側に寝転がって、ぎゅーっと擦り寄ってくる。
ふふ、あったかい。


「ミクちゃんあったかい。」
「リンちゃんもあったかいよ。」
「えへへーリン幸せー」


とろけるような声を出すリンちゃんに笑いながら、心地好い温かさにまた目を閉じようとした、その時。


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