ロング

こんなクリスマスもあり…ですか?
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「…テメエらいい加減黙りやがれこのビチグソガキ共がアアアァァァァァァッッ!!」


それは、今まで一言も発する事なく優雅に一人ロイヤルミルクティータイムをたしなんでいたセレスの第一声であった。
その細身の身体から繰り出される恐ろしいほどの声量と気迫に、一同はおしの如く黙りこくるしかなかった。


「…ふふ、皆さん。わたくし達は高校生なのですから、もっとレベルの高い会話をなさってはいかがでしょう? …先程から黙って聞いていれば、皆さんのやり取りはあまりに下品過ぎて、思わず耳を塞ぎたくなってしまいますもの」


そう言うとセレスは美しく口角を上げ、にっこりと微笑んだ。
これだけを見ると、先程凄まじい勢いで啖呵を切っていた人間と同一人物だとは到底思えない。


「…た、確かに、セレスくんの言う通りだ…。78期生を代表してお詫びしよう。年に一度のクリスマスパーティーとはいえ悪ふざけが過ぎ、大変申し訳なかった」


すると石丸はおとといの方向を向き、ぴったり90度の角度に背を曲げお辞儀をして見せた。


「…い、石丸? 一体誰に謝ってるの?」


小首を傾げ朝日奈が尋ねる。


「もちろん、こちらをご覧の皆様に対してに決まっているだろう! 特に食事中の皆様方、先程からゲ●プというはしたない単語を連呼してしまい本当に申し訳なかった! 金輪際は絶対に、ゲ●プなどという言葉は口にしないよう気を付けたいと思う!」
「つーか、オメーが一番連呼してんじゃねーか…」


桑田は思わず呆れた。















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