夢幻なる絆

□1.出会い
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「おお、『運命の輪』。そう言えば明日だったよね。これぞまさしく運命の予感」

寝る前の日課であるタロット占いの結果にご満悦の私は、カレンダーを見て不気味な笑みを浮かべた。
途中結果の様々な障害なんて、すでに私の頭には跡形もなく消えている。


終わりよければすべて良しが私のモットーだからね。


「さぁ〜て、明日から徹夜だろうから、さっさと今夜は寝るか。みんなお休み」

と私は妹たちにおやすみと言い明かりを消して、お気に入りのぬいぐるみを抱きしめベッドに入った。


そこいい年超えた大人が、キモイとか言わない。
私だって好きで歳を取ったんじゃないんだからね。



…………が、


「?????」

目を閉じた瞬間勢いよく落ちていく気がして目を開ければ、自分の部屋がなぜか青空の外になっていて池へと墜落する。
もし池ではなく地面に叩き付けられていたら、私は死んでいたかも知れない。


「痛ててぇ、こんな漫画みたいな展開になるなんて………」
「君、今空から現れなかったかい?」
「え、あっ?」

ずれた眼鏡を直し頭をかきながら愚痴を零していると、聞いたことがあるようなないような驚きを隠せない男性に声を声をかけられ視線を合わせた。

長い暗い緑髪で黄緑っぽい瞳の美形であるが厳しそうな着物を着た男性が、目をまん丸に見開き口を開け呆然と見つめている。

すべてにおいて突っ込みどこ満載な男性にどこから突っ込めばいいか迷いつつも、まずはここがどこだか知りたくて辺りを見回す。


やたらでかい庭とやたら大きい屋敷。
男性の服装からして、すべてが和風。


ここは一体どこ?



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