夢幻なる絆

□9.白龍の神子の娘
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「帯刀さんのいじわる」
「だから言ったでしょ?お仕置きだって。普通にしてたら、お仕置きにならないでしょ?」
「・・・・・」

帯刀さんのお仕置きは厳しいお仕置きで、以前酔った帯刀さんのお仕置きと同じだった。

ううん。
酔っていないだけ、グレードアップしてなぜか筆を使われた。
絶頂を感じる寸前で辞めるもんだから、私の体はもう穢れきって発情寸前。
熱いから着物を崩して着ている。
こんな姿帯刀さんにしか見せられない。
私がこう言うこと一番嫌だってことを知っている癖にわざとやって楽しんでるなんて、帯刀さんって本当に意地悪で最強のドSだ。

まったく筆プレイなんて悪質なやり方、どこで覚えてきたんだろう?
一歩間違えれば、レイプと同じじゃない?

「今の夕凪はすごく色っぽいよ。ほらさっきの続きをやりなさい」
「さっきの?」
「そう。このようかんを私に口移しで食べさせる」
「!!そんなこと出来ません」

私とは真逆ですっかり満足でご機嫌の帯刀さんから更なる無茶ぶりをされるけれど、でもそんなことしたら身の破滅だから強く拒否る。
そんなことしたら、私が帯刀さんを襲ってしまう。

「ならお仕置きの続きをする?今度はこれをあそこに入れてみる?」
「嫌。帯刀さん以外は、何も入れたくない。それにそんなもんで、絶頂なんて感じたくもない。そんなことしたら、舌噛んで死んでやる」

再び筆を手に取り私に見せつけ魔王発言しかもとんでもない提案を問うから、私の頭のネジは一本吹っ飛んでしまい声を張り上げ過激なことを言っていた。

そんな物で絶頂なんてしたくないのに、私の体は穢れてるからしてしまう。
筆はすごく気持ちいいけれど、それでも後味がちょっとだけ悪い。
帯刀さんじゃない物を入れて、絶頂なんて感じたりしたら・・・。

そう考えるだけで悲しくなり、涙が溢れて止まらなくなる。

そもそも私はなんでこんな、お仕置きをされなきゃいけないの?

「夕凪は卑怯だよ。そんなこと言われたら、これ以上のお仕置きなんで出来ないでしょ?悪いのは君なのに、これでは私が悪いみたいだ」
「帯刀さんは私を愛してくれてないから、そう言うことが平気で出来るんですか?」

これには帯刀さんもお手上げのようで困り果てているけれど、私はお構いなしに感情の赴くままあり得ないことを問いてしまった。
そんなこと絶対にないって自信があるのに、今の私はそうじゃないかと本気で疑っている。
だって私にはそんな真似が出来ないから。

「そんなわけないでしょ?私は誰よりも夕凪を愛してるんだよ」
「ならそんなことしないで下さい 。・・・帯刀さんがいい」
「それで夕凪は許してくれるのなら、いくらでもしてあげる」

今回ばかりは完全に完敗と言わんばかりの帯刀さんは、言い方は悪いけれどもう私の言いなりになっていた。
今ならきっとどんな無茶なお願いでも聞いてくれそうだけれど、そんなことを考えることが出来ない私は帯刀さん自身をせがむ。

とにかく今は何よりも、帯刀さんが欲しい。
帯刀さん以外は入らない。

すると帯刀さんはそう言ってくれ私を抱き上げ自室へ向かうが、帯刀さんの温もりを感じ気持ちよくなった私に睡魔が襲う。




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