夢幻なる絆

□8.闘いの仕方
24ページ/33ページ


「だとしたら青龍にも小松家の家訓を分からせないといけないようだね。青龍、夕凪は私だけの物。それで今から言うことは絶対に守りなさい。
一.妻を夕凪と呼べるのは、夫である私だけ。
二.妻をけして口説かない必要以上に触れない。
三.夫婦の時間を邪魔しない。
四.妻をあらゆる災いから護ること。
以上のことを守れなければ、私はあなたを破き燃やして棄てます。それとあなたはその姿ではアオ。いいね?」
「うっ・・・、なんかよく分からないが、汝の言葉に従う」

それを黙っているはずもない帯刀さんはすごい剣幕でお決まりのことを強制すれば、あんなに威厳がありそうで怖かった青龍がびびったのか素直に従い反論はせず。
青龍からアオちゃんになる。

「宜しくね。アオちゃん」
「ああ」
「それじゃぁ早速凪を四神の神子にしてくれる?」
「そう・・・だな。アオ、凪を我らの神子にしても良いだろうか?」
「もちろんだ」

帯刀さんの言われた通りにする物の、あんまりシロちゃんは気が進まないようだった。
私の体調を気遣っている。
でもアオちゃんの許可は、無情にもおりてしまった。

「シロちゃん、私なら大丈夫だよ。なんかさっきよりも随分気分がよくなったからね」
「それならいいが、無理は厳禁だよ」
「うん、分かってる」

そう少しでもシロちゃんを安心させようと、今の体調を元気よく言って頭をなぜる。
これは嘘ではなく本当体調は良くなっていて、いつもと同じにまで戻った。
それに嘘を付いても速攻ばれるのが落ち。

「そうだね。顔色も大分良くなっているよ。妻の体調は夫である私が一番分かっている」
「・・・。朱雀、玄武も大丈夫だろうか?」
「凪のためなら、大丈夫じゃなくても大丈夫にする」
「ええ、そうですね」

シロちゃんの問に札だった朱雀と玄武は、可憐に変化しいつもの姿になる。
これで四神は揃ったんだけれど、愛らし過ぎて迫力はまったくと言って良いほどない。

・・・私のせいだけど。

「ならば凪、腕輪を」
「うん、ここに置くね」

ようやく四神の神子となるべく契約を交わすことになり私は言われた通り、ブレスレットを外し四神がいる中央に置く。
すると四神達は目をつぶり気をそのブレスレットに集中させると、ブレスレットは光り輝き今までよりもより鮮やかな色と進化する。

「最後にその言いにくいのですが、凪が神子となる証として・・・私達と接吻して下さい・・・」
「え?」
「そんなの駄目に決まっているでしょ?凪は私の妻なんだよ」

最後の最後でシュウちゃんは言いにくそうに爆弾発言を言い、私は驚き帯刀さんは当たり前のように本気で怒り出す。

いくらなんでもそれは、ちょっと・・・イヤだな。
だけどそうしなければ、私はいつまで経っても帯刀さんの重荷のまま。
・・・・・・。

「しかしそれは儀式なのだから仕方がないだろう?凪と我らが一心同体となるためなのだから、帯刀は少しぐらい我慢しろ」
「一心同体?我慢できるわけないでしょ?夕凪、四神の神子になんてならなくて良い」
「え・・・でも私は力が欲しいです。・・・帯刀さんは少しだけ席を外してくれませんか?」

いかにもクロちゃんらしい完全に誤解を招くようなことを言い方に帯刀さんはブチギレ私にそう言いうけれど、考えた挙げ句やっぱり私は四神の神子になることを選び帯刀さんに頼む。
いくら四神が愛らしい姿であっても、帯刀さんの前でキスをするのは抵抗がある。

「・・・分かった。それが夕凪の選んだことなら私は何も言わない。・・・龍馬達の元に戻る」
「ありがとうございます。帯刀さん」

もっと反対されると思いきや意外にもすんなり言うことを聞いてくれ、私のおでこにキスしてくれ部屋から出て行く。



そして私は四神の神子となった。




次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ