夢幻なる絆

□4.新婚旅行
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「ねぇ帯刀さん、正直に答えて下さい」
「なんだい?わたしの愛しい妻」

アーネストに連れて来て貰った部屋で私はネグリジェに着替えて、帯刀さんにもパジャマを着さて終わり真相を聞くため話しかけると反応はちゃんとある。
ただ恥ずかしい呼ばれ方ではあるけれど、それはこの際無視することにした。

「帯刀さんはいつから私に恋愛感情を抱くようになったんですか?」
「そんなこと知りたいの?」
「はい、とっても」
「なら口づけくれたら、教えてあげる」
「もうしょうがないですね」

さっきよりか酔いは覚めているのかまだ少し発音が変だけれど、かなりまともに戻って来ている。
しかもいつもの帯刀さんらしくただでは教えてくれず、そういい目をつぶり迫ってくる。
お酒の匂いで私まで酔いそうで、言われた通りキスをすれば強烈なお酒の味。
しかもなぜかそのキスはディープキスに変わり、舌がいきなり入り込み絡み合う。
あらゆるお酒の味が口の中に広がっていく。
体制もいつの間にか逆になって、それはいつもの展開だった。

「・・・帯刀さん、もしかして酔いが覚めたんですか?」
「夕凪も結構知能犯だね。私が酔っている時に聞く悪い人には、究極のお仕置きが必要だね?」
「え、・・・っつ!!」

すでに酔いが覚めてたらしくそう言って、手を忍ばせ私の一番感じやすい所を刺激を感じるほど抓る。
痛いけれど気持ちよくて、たちまち体がそれ以上の物を欲してしまう。

「まったく本当に夕凪の体はイヤらしいね。たったこれだけでこんなに濡らして、しかもちょうど良い温さになる。ここは、私だけの場所だよ」
「・・・たて・・わきさん・・」

今度は私の中に帯刀さんの指が入ってきて、ますます私の体は熟成してもう少しでイッてしまいそうになるが

「はい、今夜はこれでおしまい。私は眠いから先に寝るよ。明日から日光に行くのだから、夕凪もちゃんと眠るんだよ」
「え、そんな・・・」

一番良い所で抜かされそう言って帯刀さんは目をつぶり、すぐに吐息をたて幸せそうに眠りについてしまった。
こんな中途半端展開になるなんて夢にも思っていなかった私は、これからどうするべきか悩む。

ここまでされてしまった以上、このいかがわしい性欲は抑えきれない。
かと言っていくらなんでも、寝ている帯刀さんを起こして満たして貰うなんてこともしたくない。
なんで帯刀さんはこんなことをしたんだろう?
帯刀さんは私が欲しくないの?
ここまでして帯刀さんは、平気で寝れる・・・寝ちゃったね。
でも私はもう帯刀さんが欲しくて欲しくてたまらないよ。
ここまでされて、寝れる訳じゃないじゃん。

・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・これが究極のお仕置き?

「帯刀さん、ずるいです。私はこれからどうしたらいいんですか?」

理由が分かっても何も解決するはずもなく、寝ている帯刀さんに私は問う。

そして私は自分のしてしまったことを心の底から後悔し、二度とそう言う卑怯なことをしないと誓った。

・・・一体いつになったら、朝が訪れるのだろうか?



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