夢幻なる絆

□10.若き御家老の弱点
8ページ/28ページ


「私は今の凪が一番良いと思うのだがな」
「ああ。我は凪自身が好きであって、器などなんでもよい」
「小松帯刀も凪に器の見た目を願望するとは、ただの人の子と変わらないな。見損なったよ」
「・・・・・」

帯刀さんが政務のため潘邸に云った後私は四神達にダイエットと教育のことを話すと、クロちゃんまだしもアオちゃんとシロちゃんに強烈的なことを言われ凹む。
きっと二神はありのままの私で良いと言っているつもりだろうけれど、ある意味私に外見を求めたって無駄ってことにも聞こえる。
そんなこと分かっているけれど、やっぱりそれでもショックだ。

「あなた達は本当に分かってないですね。ダイエットのことなら仁に相談して見たらどうですか?」
「あ、そうだね。そうしよう」

やっぱりシュウちゃんだけが分かってくれているようで適切なアドバイスをくれ、単純な

私はすぐに頭を切り替え南方先生に相談することに決めた。
そしてこれからはこう言うデリケートなことは、シュウちゃんだけに相談に乗ってもらうことにする。
シュウちゃんの言う通りここは医者に適切な食事療法を頼もう。
そうすれば健康面にもいいだろうし。




「食べ過ぎです。今はまだ良いかも知れませんが、この状態が続けば肥満になってコレステロールも高くなりますよ。間食は毎日一回だけでお酒もほどほどに。後は適量な運動をして下さい」
「間食してもいいんですか?」
「一人前程度なら問題ないですよ。それ以上は厳禁です」
「うっ・・・やっぱし」

南方先生に診察と言うか問診してもらいすべて終わった瞬間、呆れまくりながら痛い現実をたたき付けられる。
でも少しだけの救いがあったのだが、きつい一言のおまけ付き。

確かに自分で毎日の食事内容を言いながら、これはちょっと間食が多すぎしゃないかとった。
十時と三時のおやつに、夕食後のデザート。
お酒は帯刀さんも好きだから気にしてなかったんだけれど、毎晩御銚子三本にワイン二杯は飲み過ぎか。
これからはほどほどにして、休肝日も作らないとね。
帯刀さんにも協力してもらわないと。

「でもまあ凪さんの場合、三食の食事と一回の間食。無理のない適度な運動を続けていれば問題ないと思いますが、しばらく様子を見て効果がなければ食事制限をして見ましょう」
「はい、分かりました。頑張ります」

最終的には無茶苦茶優しい南方先生はダイエットとは言い難い無理のない方法を言って話しはまとまった。

いつもの私なら真に受けて甘えてしまうけれど、この際最近サボっていた体を鍛えるのを再開しよう。
四神の神子らしく少しぐらいは戦闘で役に立たないとね。
帯刀さんにやぎなたでも教えて貰おうかな?

「帯刀さんはきっと、凪さんの健康面を気にしてるんだと思いますよ」
「あ、言われて見れば、そうかも知れません」

南方先生のある予測に、心当たりがある私はすぐに同感する。

帯刀さんならありえる話。
優しく言っても私はいつだって学ばないから、あえて厳しく言ったんだ。
私が肥満になって病に倒れたら、苦しむのは私自信だもんね。




次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ