夢幻なる絆

□10.若き御家老の弱点
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「それは大変だったね」
「笑い事じゃないですよ。もう・・・」

寝床で今日のあったことを帯刀さんに話し終わると、帯刀さんは笑いながら私を更に抱き寄せ髪をなぜる。
私は少しだけ頬を膨らませ口をとがらせ怒るけれど、自分が今どれほど幸せなのか分かっているからそれだけ。
こう言う夫婦の時間が誰にも邪魔されないから好き。

「そうだね。お詫び・・・チュッ」
「・・・駄目です。それだけじゃ足りませんもっと深くて長いのが良いです」
「まったく。今夜は早く寝ないと駄目だって言うのに、私の妻はこう言う時に限って我が儘になる」
「私は昔からワガママですよ」

軽く口づけされるけれど、こう言う時は物足りなくなる。
もっと帯刀さんを感じたいし、とことん甘えたい。
夜はいつもそうだ・・・。
愛しい人がとにかく恋しくなって、傍にいないと気が狂いそうになる程苦しいんだ。
だからワガママになるのは当たり前。
帯刀さんだってきっと同じだから意地悪を言うけれど、いつもみたくちゃんと望み通りのとびっきりのキスをくれる。

ここからが夫婦の特別な時間。

「帯刀さん・・・」
「そんなに私が欲しい?ここ?」
「・・・イヤ・・・気持ち良い・・・」

スポーツブラに手を忍ばせ最初っから強く揉まれ、私は野生のように快感の声を上げる。
またマリアちゃんに聞かれて明日また何か聞かれそうだけれど、こればっかりは我慢なんか出来ない。
すごく気持ち良くて、すでに下半身は麻痺し始めていた。

私がこんな感じやすい体質なのは、帯刀さんだけなのだろうか?
それとも犯されたととしても同じ・・・?
そんな私の身体は穢れている?

「夕凪、こう言う時は私のことだけ考えなさいと、いつも言っているでしょ?それなのにどうしてそう言う脅えた瞳をするの?お仕置き」
「え、キャァ?」

なんでもお見通しなのは相変わらずで、手を止めそう言い首筋を強くかまれる。
刺激だけが走り、痛い。
快楽さから引き戻され、ちょっと切ない。

「・・・すみません」
「それで何を考えていたの?」
「え、私の身体は犯されたとしても、感じるのかなっと」
「それ以上言ったら怒るよ?夕凪のすべては私だけの物。例え何があっても、誰にも渡さない。渡すぐらいなら、君を殺して私も死ぬ」

問われたから反射的に真実に軽く答えると、まともに受け止めた帯刀さんは息も出来ないほどのキスを浴びる。
すべての言葉に熱意が伝わって、これ以上もない束縛をされてしまった。
帯刀さんの重すぎる愛情だけれど、私にはそれが丁度良い。
だって私も同じだから。

さすがに私の場合は、帯刀さんを殺さないけれど。

「・・・っっ。ありがとうございます・・・っ」
「・・・ありがとう・・・ね。それで夕凪は良いの?」
「はい、だって私には帯刀さんしかいませんから。こんなに愛せて愛されるのは、きっと帯刀さんしかない」
「四神達は夕凪を愛してくれるでしょ?」
「でも私が愛せません。そんな試すようない・・・っつ!!」

快楽味わっている中帯刀さんが望んでいる本音を答えても意地悪な問いを言うから、私はムッとしてきっぱり言うとなぜられ指が勢いよく私の中へと入ってくる。
その時耳元で「夕凪は本当イヤらしいね。もうぐっちょり塗れている」と囁かれ舐められてしまった。

絶頂を感じる寸前で、記憶が吹っ飛びそう。




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