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□ガジレビ2DAYS 後篇
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翌日、ガジルは仕事を探しにギルドへ顔を出した。
ぐるっとギルドを見回しても、レビィの姿はなかった。

ふと見ると、テーブルの一角で、ジェットとドロイがエルフマンになにやら喝を入れられている。
「そんなことでは、レビィを、守れんぞ!」
「わかってるよ」
「でもよ〜レビィ抜きでおれたちだけで仕事なんて、考えたこともねぇし」
「そんなことだからレビィが身体を壊すんだろうが!」
エルフマンの一言がガジルの胸に突き刺さった。

レビィが身体を壊すだ?
何があったんだ!?

三人のやりとりに、目を見開いて驚愕しているガジルのところに、ミラがそっと近付いて言った。
「レビィ、カゼひいちゃったらしいの」
「!」
ミラの言葉にも、ミラの気配に気づかなかった自分にも、さらに驚いたガジルだった。
「カゼ・・?」
「エルザの話じゃ、昨日、薄着しちゃったからかな、なんて言ってたらしいけど。熱を出して、今日は寮で休んでるの」

昨日の薄着って、いや、うたた寝のせいだろ。
つまり、アイツが寝てるのを起こさねェで、しばらく見てた、俺のせいか!
ガジルはこの問題において、いつになく回転のよい自分の頭に我ながら驚いた。


「で、あいつらは何かやったのか?」
ガジルはジェットとドロイの罪について一応確認しておくことにした。
「ああ、あの二人はいつもレビィに頼ってるから。それをエルフマンに怒られてるだけ」
「そうか」
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