妄想SS☆置き場 12/8up 

□2020年11月
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☆無限列車デート(ザンメル編)



設定:ザンクロウ(20歳)→メルディ(13歳)くらい。
   おつきあいはしていませんが、ザンクロウはメルディが好き。





世間でめちゃめちゃ流行っているらしい
鬼退治アニメの映画を
観に行くことになった。


メルディが
同年代の子どもと接する体験をするために
たま〜に参加している
ナントかいうスクールで
みんなの話に
ついていけるようにするためらしい。


わざわざメルディに
そんな体験をさせる必要が
あるのかといえば
オレっちはないと思っている。
なぜなら、オレっちと遊んでいる方が
メルディも楽しんでると思ってるからだ。

でも
ウルティアさんがスクールにかけた根回しのせいか
本当にそこは良いやつら揃いなのか
あるいは
メルディが良い子だからか
意外にも
メルディは
そのナントかスクールに行くのを
嫌がることはない。
なんというか、面白く過ごせているらしい。


オレっちはウルティアさんの根回しと
メルディが良い子だからだと思ってる。


そういえば
昔は嫌がってた時期もあったような……



でも
メルディは
努力家だし
勉強だってがんばるし
エラい子だ。

だから
たまには
こうやってオレっちと
映画なんか観るのも
アリだな、うん。


「ザンクロウ、お待たせ。
用意できた」
「お、オウ」
鬼退治の映画なんて
興味のないオレっちとはいえ、
やっぱりメルディは抜群に可愛い。

仕立ての良いラルフローレンの厚手の生成りのブラウスに
ざっくり編んだちょい大き目のブラウンのベスト
膝上のチェックのスカートに
なんかロングブーツが流行り出したとかで
ウルティアさんが買ってきてくれたのが
良く似合ってる。
グリモアの戦艦の中でミニスカート履いてるのはいいとして
こんな格好で映画なんて観に行って
大丈夫かよ、オイ……

ま、
オレっちがついてるんだから
色目なんざ使う奴は容赦しねぇっての!!


「ザンクロウ、なんか目が怖いよ」
「え」
メルディの言葉で我に返ると
「夜は冷えるから、今日はお鍋にするわ。
晩御飯までには帰ってくるのよ」
ウルティアさんにギロリと睨まれながら
二人でウキウキと戦艦の外に飛び出した。


映画館があるのは
いつも出掛ける街とは違い、
少し遠くにある巨大なショッピングモールだった。
いつものお出かけなら
二人でのんびり歩いていきたいところだが
距離がある上に
夕方までには帰ってこなければならないとあれば
多少魔力を使ってでも、
時間を稼ぐ必要があった。

「メルディ、ちょっと走れるか」
「うん」
魔導士のいう
「走る」というのは
何十メートルも一気に跳び越えて進んでいく、みたいなもんだ。

「せっかくおしゃれしたきたのに、
残念だな。
無理すんじゃねぇぞ」
「わかった」

ザンクロウがふわりと跳躍し一気に加速するとメルディもそれに倣った。
あっという間に目的地にやってきたものの
多少なりとも魔力を使い
巨大なショッピングモールに着いたときは
のども乾き、
少しお腹も空いていた。


「えっと、
『鬼滅の刃』無限列車編
大人1枚と中学生1枚っと。
え、この映画PG12って
12歳以下の子どもが観るには
ちょっとアレなのか?」
「わたし、大丈夫だよ」
「お、オウ」
一応メルディは13歳だし(注:捏造)
しかし、
もしかしてああいったシーンが。
オイ、待て。
いや、どうしたら。
チケット買っちまったじゃねぇか。
ウルティアさんってば。

ちなみに
ザンクロウの心配はただの徒労に終わる。
(注:PG12とは保護者の助言指導が必要。
R15、R18はそれぞれ15歳未満、18歳未満は鑑賞不可)




チケットを購入してから
映画までの間
二人は
軽い食事をとることにした。
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