頂き物 (お話)

□不器用な態度 ガジレビ
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不器用な態度 ガジレビ  



「チビ」
「チビじゃない! …何よ、ガジル」
ぼそっとつぶやかれた言葉に反射的に振り向く。
案の定、そこにいたのはガジルだ。
「…術式教えてくれ」
「え?」
しかしその言葉は想定外で、レビィは思わず聞き返した。
不機嫌そうに黙り込んだガジルにかわり、頭の上にのっていたリリーが口を開く。
「いきなりすまない。
 今度行く仕事で術式の知識が必要なんだ。
 レビィ、教えてくれないか?」
なるほど、それで…、とレビィは合点がいった。
と同時に、いまだにそっぽを向いているガジルを見て何かを思いついたようだ。

レビィは笑顔で言った。
「いいよ! じゃあリリー"には"教えてあげる♪」
あえて強調された部分に、ガジルがぴくっ、と反応した。
「…おい、チビ」
レビィはさも当然というようにリリーを抱きしめている。
「人にものを頼むときはそれなりの態度があるんじゃない?」
また黙り込むガジル。

「「「……………。」」」

根負けしたのはガジルだった。
「チッ……術式教えてくれ、レビィ」
…まぁ、舌打ちは聞こえなかったことにしてあげよう。
「よくできました♪」

その後、さらに不機嫌オーラ全開となったガジルとリリー、レビィは、ギルドのテーブルで術式講座を開いたのだった。

E N D



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「くらむべりー」を管理される桃くらむ様が相互記念に書いてくださいました!

ガジルがレビィちゃんのことを「チビ」って呼ぶのがかわいくて好きです(*^_^*)
でも、「術式教えてくれ、レビィ」ってちゃんと名前を呼ぶところがまた素敵ですvv
ガジルとレビィをうまくとりもつリリーがまたまた絶妙です〜

桃くらむ様、かわいいお話ありがとうございました!

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