story

□私、書くのは苦手なんだ
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園庭のジャングルジムで遊んでいたレビィと
ルーシィ。
「レビィちゃん、ここからお山が見えるよ。」
「待って、ルーちゃん。レビィも行く!」
レビィより体格のいいルーシィは、さっさとジムのてっぺんに座って、レビィを待っていた。
「おおー!レビィのパンツ、今日はウサギがついてやんのー!」
下からレビィのスカートの中をのぞいていたガキ大将のガジル。
「やだっ!何もお!ガジルあっち行ってよ!」
真っ赤になってレビィが応戦する。
「ヤだね〜」
すばしっこくレビィの横をすいすいっと登っていくガジル。
その姿を見ながら、負けじと登っていたレビィは、ガクンと足を踏み外した。
「きゃあ!」
「危ねェ!」
「レビィちゃん!」
見事な運動神経でレビィのところまで舞い戻り、レビィの腕をつかむガジル。
「大丈夫か」
「あ、ありがと・・・」
「アンタがレビィちゃんにちょっかい出すからでしょ!」
てっぺんからルーシィが怒鳴っている。
「うるっせェ!」


「・・・っていうのは、どう?ルーちゃん。」
ギルドのテーブルで、レビィがルーシィに問う。どうやら、ガジルと自分が幼なじみだったら、という設定での妄想をルーシィに話しているようだ。
「なんだかんだいって、いっつも私のことを
守ってくれるんだ〜」
レビィはうっとりと大好きなガジルとの妄想の世界にひたっている。
実際の幼なじみである、ジェットとドロイは登場しないらしい。

あわよくば、小説のネタのヒントにしようと考えていたルーシィだったが・・・
そういえば、レビィちゃん、書くのは苦手って言ってたような。
「使えないわね・・・」
隣でさらに、ガジルと自分の世界を思い描いているレビィを見ながら、小さな声でつぶやくルーシィだった。
そこへ
「楽しそう!ジュビアもまざりたいです!」と妄想の塊?のジュビアも近づいてきた。
「ハハ・・(ってか、まだ続くの?コレ)」
しあわせそうな二人に囲まれ、苦笑するルーシィであった。

END   

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