小説

□三日月の夜
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「んっ、・・・ちょっ、まてって・・・ぐれいっんぁっ」

どうしてそうなったのか、良く覚えてない。

いつものようにギルドで飲んで騒いでたはずなのに。

気が付いたら、男臭く顔を歪ませながらオレに覆い被さってるアイツが居て。

普段見ることのないアイツのそんな顔をちょっとカッコいいなんて思っちまっている自分が居て。

多分、酔ってたんだ。じゃなきゃアイツの荒くなった息遣いだとか、オレの中を暴れまわる指にこんな風に訳がわからなくなることも無いはずで・・・。

「・・・ナツっ!」

何時もより低く掠れた声で名前を呼ばれて思わず目の前にあるグレイの首にしがみついた。

「はぁっ、んっ・・・ぐれっ、もっやめっ・・・」

いっそう激しくなる指の動きに、翻弄されてもう何が何だかわからず目の前が一瞬真っ白に染まる。

「う、あぁっ!」

白濁とした欲を吐き出し余韻に浸っていると、ずるりと引き出されるアイツの指。

イッたばかりの体にはそれすらも刺激になりビクリと体が跳ねる。

「・・・ん・・・ぁっ」
「っ!・・・くそっ、可愛すぎんだろっ」

言い捨てられた言葉に、んな訳あるか!と反論しようとダルい体を持ち上げようとすれば、さっきまで散々アイツに弄られていた場所に熱い塊がヌルリと押し付けられた。

「わりぃ、ナツ。止められねぇ」

何を?と聞く前に指なんかよりも熱く質量のあるそれが入り込んでくる。

「うっ、ああぁぁぁっ」

痛みで霞む意識のなか、アイツがオレに言った言葉だけがやけにはっきり聞こえてきて、そのあとの事は良く覚えていない。

「好きだ、ナツ」

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何も言いません。
何も、読んでくださった方ありがとうございました。



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