膠原病と難病の私。

□恋多き十代。
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私は普通に恋をしてきた。でもそれは周りに合わせていただけだった。男の子に告白した事もある。…フラれたけど、傷付きもしなかった。逆にホッとした。

高校生になると、パソコンを買ってもらい初めて同性愛に目覚めた。女の子の可愛いメールに私は夢中になった。女の子の優しい言葉遣いに魅せられた。

何度もコミュニティサイトに書き込みしては、出会い別れを繰り返した。

同人のナリチャットにもハマった。ナリメールにもハマリ、初めて女の子と付き合った。遠距離恋愛。でも会った事も声を聞いた事もなくても良かった。私に愛を囁いてくれるだけで良かった。嬉しかった。

でも、それは嘘だった。
その女の子には私以外に何人も相手がいて、私はその中の1人だった。そしてメルマガで知り合った女の子が、私の彼女だった人に告白していた。そして私の事も、他に女の子がいる事もメルマガの女の子が教えてくれた。

初めての恋の裏切り。
私はショックで、暫くメール出来なかった。1ヵ月メール出来なくて、やっと彼女にメールしたら音沙汰なく、その女の子との関係は終わった。

暫くメルマガの女の子から情報を聞いたが、私は諦めた。その女の子はもう私など眼中になかったから。恋が静かに終わった。

私はそれを何回か繰り返した。ナリメールで出会い、私の負の感情でフラれ、誰からも愛された記憶がなかった。本当に愛されたのか確信が持てなかった。
「愛してる」
と女の子からメールがきて喜んでも、フラれると、あれは嘘だったのかと人間不信になった。
私は言葉を信じ、切り捨てられて、それは自分が悪いと思って逃げていた。結局、私は本当の恋なのか解らず、女の子とナリメールをする日々を送った十代だった。

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