膠原病と難病の私。

□過去の私。
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幼い私は、平気で嘘を吐けた。皆の気をひきたくて、大袈裟な嘘を、これ見よがしに吐き続けた。
そんな自分が大嫌いで、見栄っ張りなのに、小心者の私は、上級生の、
「あのみつあみの髪の長い子、変だったね」
の言葉に、すぐ髪を切った。伸ばし続けてお気に入りだった長い髪を、意図も容易く切り落とした。
私は臆病者で、周りの視線が怖かった。自分が異物にならない様に装っていた。

…今思えば、馬鹿げた仮面を被っていたと思える。
しかし、子供は純粋だから、普通になりたかった。周りと一緒が良かった。異物と見なされたくなかった。そんな幼少期に、私はどんどん歪んでいった。それは自然に、しかし極端に曲がって私を蝕んだ。

私が親の敷いたレールに疑問を持った、幼少期だった。

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