(文)

□※不正想念
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遠くでボールの音が聞こえた。部屋に響くその音と、糸を引くようなキスの音。そして、白濁の付いた性器を擦る、くちゃくちゃと嫌らしい音が耳に届く。
「今日も釣れんのぉ、参謀」
口腔内に入り込んで来た舌に答える事をせず、無理矢理掬い上げられ絡み付いたそれにも動じる事はない。離れたそれは糸を引き、黒子の有る口元へと垂れる。口元に寄せられた白濁塗れの手は、それを拭い取り舐められる。
「何時になったら答えてくれる?」
言い残し、仁王は踵を返す。扉へと足を向けた仁王を横目に、白濁に塗れた性器を戻そうとした時、内側から鍵が掛けられた。
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