ギャグマンガ日和

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「いもこー、今日はなんの日かしっているか?」






ポッキーの
(太妹太/飛鳥/甘)







忙しいというのに。
このドヤボイスは紛れもない、アホ摂政だ。
はあ、とため息をひとつついて、筆をおき振り替える。




「昨日も今日も明後日も仕事をする日ですよ、太子。」



「そんな現実いわんといて!まだ夢見るお年頃!
今日はなあ、ぽんばらぼ〜ん!
11月11日、ポッキーの日でおま!」



「効果音おかしいだろ!
だからなんなんですか。」





こちとら忙しいのに。なんなんだぽんばらぼんて。
お菓子の箱をぐいぐいと僕の頬に押し付けてくる太子に蹴りを入れてから睨み付ける。
これぞ妹子コンボ。




「…ポッキーゲームしよう」



「何故あんたなんかと」




不覚にも一瞬胸が高鳴ってしまって、顔が緩みそうになるのを必死に堪える。一瞬だけ。一瞬だけ!



「妹子が好きだから」



「ブッ――――!」




吹くものは特になかったが盛大に吹いた。
こんなこと言われては平然を装うのはとても困難だ。


暫く黙っていると、
太子は僕のジャージを引っ張り駄々をこねだした。
くそ、可愛い。





「わかった!仕事するから!お願い!」



「しょ、しょうがないですねっ!」




もちろん僕は即答だ。





(嬉しくなんかねーよ!)

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