短編

□本気
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あの日、哉太に告白され一瞬、困ってしまった
すぐに返事なんか言えるわけない。
どうしよう・・・ 本当は哉太のことは好きだ
だけど恥ずかしくて言えないよ。



「月姫・・・」
『哉太!?』
「・・・」
『・・・』


顔を見るたび二人の会話がなくなってしまう。
お互い恥ずかしいのだろうか。



「なぁ返事はまだか?」

珍しく哉太が話かけてくれた。
告白され3日目が経っていた。




『うーん・・・そのっ』


私は思い切って哉太をぎゅっと抱きしめた
恥ずかしいけれどこれが私の答えだ。
哉太のことが大好きだからぎゅっと
もう放さないっていうぐらい
抱きしめ続けたい。


「どうしたんだよ?月姫。いつものお前だったら抱きしめないよな?」


『大好きだよ。哉太』

「え?今なんて?」


『わざと?大好きって言っているの。大好きだから抱きしめているの』


「月姫・・・」



哉太はニコニコして私の頭を撫でた


「ずっと俺のそばにいてくれるのか?」


『うん』


「何があってもか?」


『うん。誓うよここで』



「サンキュー。嬉しいぜ」


『今日から私達、彼氏彼女だよね?』


「ああ、そうだな。」



哉太は黙って私にキスをしてくれた



この幸せな時間が 消えないように 哉太も守ってほしいな


END

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