つよきす×デュラララ
□逃げる白虎
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渡
「…………………………………」
夜の街
そこはもう子供が居なく、ただの寂しい場所と盛り上がる場所
俺はそんな場所には居なく、ただ静かに歩いている
あれから二日…高校にも行かなく、レオん家にも帰っていない
毎日が憂鬱、毎日が静か
考えているだけで、全てが嫌になってくる…なぜだ? 昔はこんなに…
路地に曲がり、それでも歩き通続ける俺
だが、後ろから後を着けている人がいる…男か?
渡
「おい、そこに居るのはわかっている。出て来い」
男
「………」
そこから現れたのは、白虎隊の羽織を纏い、俺の目の前に現れた
渡
「…………」
男
「総長……俺を覚えて居ますよね」
渡
「あぁ……白虎隊の『白虎の眼光』と言われ、兄貴の右腕…一番隊の不志村 真…だよな」
後ろの文字は、大きく一番と書いてある
体が細く、目が鋭く、まさに眼光であるその姿は…俺のよく知っている人物
ついに、ここまで来たか
真
「総長…貴方のお気持ちはわかります。ですが、俺達は運命で出来た組織ではありません」
渡
「……………」
そんなのは、わかっている
だけど…俺はもう、嫌なんだよ。怖いんだ
真
「意志で出来た組織です。総長も見たでしょ? 白虎隊の顔を。貴方や、あの人に着いてきたんですよ。俺もそうです」
渡
「で、何? 俺に戻ってくれと?」
真
「はい…白虎が消えるとこなんて、俺達は見たくありません!」
声が響き、俺に真の意思を伝えている
そしてこの時、俺の頭にレオ達との思い出が流れた
笑った時、泣いた時、喧嘩した時、仲直りした時、遊んだ時…
全てが壊れる
いや、無くなる…ほぼ、再生不可能に
だけど、俺はもう駄目なんだよ………
渡
「いいだろう、俺はもう消えない。全てを背負ってやる!!」
こうして、俺はこの街から…
逃げた