真剣で真剣な

□阿修羅子供時代…1
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蓮斗
「ねぇ。鉄心さん……お願いがあるんだ」

鉄心
「? なんじゃ、お主が濃にお願い事なんて…」



思い切って、言ってしまった



蓮斗
「俺を……修行に行かせてください」

鉄心
「なに!? あ、あの修行嫌いな蓮斗が…し、しかし! お主は、今年で中学生になるんじゃぞ!?」



そんなのわかっていた。だから……



蓮斗
「実は此間……父さんの知り合いと出会ったんだ。そこで中学は通い、そこで修行すると…そう、提案してくれた」

鉄心
「……その知り合いとは」

蓮斗
「……よくわかんないけど。山の奥にあるお寺…神心寺【じんしんでら】。そこの、偉い人しか…」



俺が一人で、学校からの帰宅中…ある人と出会った

名前は教えて貰ってないが、父さんの知り合いしか言わなかった




『小僧。ワシの所に来ないか? 今のお前は力を求めている……歪んでいなく、綺麗でもない…まさに、『自然』にだ。中学生になったら、いつでも来い…待っているぞ』



よくわからなかったが、あの人は嘘は言っていない

だから、決めたんだ

強くなるって……



鉄心
「!!?? じ、神心寺じゃと!? (あそこは、強者だけが求める道……『阿修羅道』が、ある寺……ついに、来たか。今蓮斗を止めても、無意味じゃろ…なら)」



鉄心さんの顔が、何故かかなり驚いた顔に…そんなに、有名なのか

そんな事を当時は考えていたが……



鉄心
「蓮斗……濃は止めぬ。じゃが、まずは……お主にヨーロッパに行ってもらう」

蓮斗
「な、なぜですか!? つか、急に…」

鉄心
「濃の弟子達が、そこに多数いるじゃろ? そこで、濃が今から決めるその弟子達に、勝ったら…その神心寺に行くのを許そう」

蓮斗
「え!? そ、そんな……じゃあ、早く勝てばいいんだな!」

鉄心
「そうじゃな。では……まずはドイツの軍に行ってもらうかのう。そこに、濃の知り合いがいるから……そこで1ヶ月間修行してまいれ」

蓮斗
「なんでそこに鉄心さんの、知り合いが居るのかは、さておき。わかりました……では、出発日は?」

鉄心
「卒業式じゃ。だが、他の者には内緒じゃぞ」



これが…まず、手始めだった
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