短編

□公認ストーカー
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カラリと晴れた青空の下


「え・ん・ど・う・くーーーーーーーん!!!!!!」


今日も彼の声が響き渡る。




「おう!ヒロト、おはよう!!」

「円堂君!!おはy「さぁせるかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」ゴフッ!!」

挨拶をしようとしたヒロトに、見事なスライディングキックが決まる。
あまりの美しさに周りから拍手がでた。

「ちょっ!何をするんだい風丸君!!!!」

「何を、だって?お前こそ円堂に何をしようとしてたんだよ!!」


キックをおみまいした円堂親衛隊の一人、風丸一郎太は円堂を庇うようにヒロトの前に立ち塞がる。


「何って、ただの朝の挨拶じゃないか」

「ただの挨拶に抱き着く必要が何処にあるんだよ!!!!」

「やだなぁ、ハグなんてアメリカじゃあ当たり前だよ?」

「こ・こ・は・日本なんだよ!つーか、お前日本人だろ!」

「風丸君は心が狭いね。少しのスキンシップぐらいいいじゃないか」

「お前の少しは全然"少し"じゃないから止めてんだろ!そもそm「円堂君、風丸君なんて置いといて早く教室行こうよ」ヒロトてめぇ……」


軽く風丸を無視して満面の笑顔でヒロトは円堂に抱き着いた。
それを見て風丸の髪がブワッと逆立ったが、そんなの気にせず円堂に話しかける。

「円堂君。一時間目は時間割り変更で体育だよ。ちゃんと持ってきた?」

「げっ…!!そうだった忘れてた!!!!」

「だと思った。はい、これ。体操服」

「おぉっ!!サンキューヒロト!!!!」

「……おい待て基山」

ガシッとヒロトの肩を掴む。

「何故お前が円堂の体操服持ってるんだ?」

「何故ってそりゃあ、円堂君の部屋から持って来たんじゃないか」

「いつ」

「今日の朝」

「どうやって」

「モチロン忍び込んでさ☆」






「よし、歯食いしばれ変態☆」

「満面笑顔なのに、オーラがどす黒いよ風丸君!!そしてその金属バットはどこから!?」

「問答無用!!!!」

「むしろ僕忘れ物届けたんだから褒めてほしいぐらいなのにってッッギャーーーーー!!!!」

「チッ、避けたか。あ、あと、これ没収な」

「あぁっ!それは円堂君マル秘写真集!!!!ボイスレコーダーに(中略)円堂君観察日記まで!?酷いよ風丸君!!!!」

「当たり前だろうが!!つーか、昨日も没収したはずなのに何でまた同じ物が出てくるんだ……」

「僕の円堂君への愛は永久不滅さ!!」

「…………」

「うぉっ!?ちょ、無言で金属バット振り下ろさないでよ!」

「わるい、手が滑った」

「わざとだよね!?絶対わざとだよn「なぁ、二人とも早く教室行こうぜ?せっかく体育なんだし!!」そうだね円堂君!!!!!!」

ヒロトはキラキラと目を輝かせていう円堂にコンマ一秒の速さで反応する。

「風丸も早く行こうぜ!」

「…そうだな!」


円堂と基山、風丸は今日も元気に学校中を駆け巡る。

駆けていく三人を見つめる者は
「…基山って本物のストーカーだよな」
「いやいや、よく考えてみろ。その変態から取った物を風丸は全て持ってるんだぞ?俺はむしろ風丸こそ真の変態だと思う」
「…まさかの見解だな」
なんて会話をしていたとか。



あとがき
え、オチ?
ナニソレオイシイノ?

おかしい
変態は基山だけだったはずなのに、なぜ風丸まで……

とりあえず
私はギャグが書けないことが分かった(^O^)/
ギャグセンス誰か下さい!!

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