短編
□やばいやばいやばい…
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初めはただサイコーの絵に惚れただけだった。
でも長く一緒にいるようになって、俺はただサイコーの絵に惚れただけじゃないのかもしれないと思い始めていた。
(俺はさ、サイコーのこと)
「初めて会った時から、ずっと、す――「…んっ…」―!?」
やはり寝苦しいのだろう。ゴソリと動いたサイコーに、ハッとシュージンは意識を取り戻す。
(あれ、俺、今、何言おうとして……)
「……///!!!?」
自分が今言おうとしていた言葉に自分で驚く。
ガタガタと音をたて後ずさる。
(あれ、俺、え?今サイコーのこと……)
好きって言おうとしてた?
確かにサイコーのことは好きだ。
すっげぇいい奴だし、一緒にいて楽しい。俺の一番の親友。
でも違う。
そういう意味の『好き』じゃない。
この『好き』は
(え、え、俺ってばもしかして?)
カァッと顔が赤く染め上がる。
やばいやばいやばい……!!!!
――俺はどうやら
恋をしてしまってたようです。
→おまけ
「う、ん………あれ、シュージンおかえり。帰ってたんだ」
「うぉ!!!?お、おぅ、ちょっと前にな」
「……何その慌てよう」
「い、いや別に何でもねぇーよ!?」
「ふーん……。で、トーンちゃんと買ってきた?」
「おう!」
「……シュージン、コレ頼んでたのと違う」
「え!?うっそマジ?急いで買い直してくる!」
「ハァ、今度はオレも行くよ。また違うの買って来られたんじゃ締め切り間に合わなくなるし」
「い、いい!!来なくて大丈夫だから!!サイコーはユックリしとけよ。まだ眠いだろ?今度は絶対間違えないから!!なっ?じゃっ、行ってくる!」
「ちょっ、まっ!!……………変なヤツ」
(しばらくはサイコーの顔まともに見れねぇよ!!)
静かな夜の町に、真っ赤な顔の青年が一人、走り抜けて行った。
\(^P^)/
恋を自覚するシュージンが書きたかったんです
わかり難くてすみません!!
雲の空耳と独り言+α