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□嵐学園生活〜テスト〜
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○帰り道
ふたりで歩く帰り道。
オレンジ色の光がさして、ふたつの影が伸びる。
鮮やかな夕焼けの色に、相葉ちゃんがぽつりと言葉を漏らした。
「キレイだなあ‥」
隣を見たら、夕日に照らされた相葉ちゃんの横顔があって、純粋に夕焼けに見とれる相葉ちゃんがキレイだった。
「‥‥ん?」
相葉ちゃんに首を傾げられた。
ヤバイ、見つめすぎたなっ‥。
「い、いや!‥キレイだなあって!」
慌てる俺にきょとんとする相葉ちゃん。
いくら可愛いからって、見つめすぎたら気持ち悪いだろっ!
キレイだね、と誤魔化すように笑ったら、相葉ちゃんも笑いながら言う。
「キレイだよ、すっげー」
今日の相葉ちゃんはしんみりしてる。
「みんなで見たいなあ。こーゆうの」
「見たいねっ!翔ちゃん良いアイデアだよそれ!」
「でしょ。‥テスト終わってからだなあ」
俺がそう言ったら、相葉ちゃんの行動すべてが停止した。
ど、どーした??
あれ、やばい!って感じで俺見てるけど、大丈夫?
えっ、どーした??
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