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□嵐学園生活〜生徒会〜
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○入学
見慣れない門をくぐる。
目の前には大きくきれいな校舎が存在感を放つ。
新しいのか、掃除がいきとどいているのか。壁が見事に真っ白だ。
オレも、今日からこの学校に通うのかー。
オレ、相葉雅紀はこの【山風学園】に転校してきた。
親の都合とはいえ、前の学校でいっぱいダチがいたから正直望んでいない転校なんだよな〜。
新しい白のブレザーも正直まだ違和感があるし。
だけど!
今何言っても仕方ないし、今はこの学校に馴染もう!
お金持ち学校だし。
オレはとりあえず校舎に入り、職員室に向かった。
「失礼しまーす」
中も綺麗な白を基調とした造り。やっぱりお金持ち学校は違うなぁ。
オレに気付いたメガネをかけた中年の男がパタパタと寄ってきた。
「相葉雅紀くんかい?」
「はい!」
「おお〜、よく来たなぁ」
まるで田舎のおばちゃんの様にニコニコしながら話すその人は、鈴木と名乗った。
「まぁ初めてだし、ゆっくり慣れてってくれ」
ハハッと笑いながら鈴木は書類を束にして渡してきた。
パラパラとめくると、校則やら単位のことやら、ズラーっと記されている。
「きみは1年A組だから。……っとその前に生徒会室に行きなさい」
「生徒会室?」
「色々教えてくれるだろう」
それなら先生が教えればいいだろ?とか思ったけどとりあえず生徒会室に向かった。
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