main

□お風呂はちゃんと肩まで浸からないと温まらない!
1ページ/2ページ






久しぶりのoff。

やっと出来た休みに
内心ウキウキしながら顔には出さず
いつものポーカーフェイスで万事屋に向かう。


事前に連絡を入れておいたから
チャイナや眼鏡はいないだろう。

ということは……。


銀時と会うたびにする
いつもの行為を思い出し顔がボッと熱くなる。




「っ…なに考えてんだ、俺ァ…」




加えていた煙草を、携帯灰皿で消し
足早に万事屋へと足を運んだ。





















「邪魔するぞー」



いつものことだ。

もうインターホンを鳴らして
銀時の姿を待っていたあの頃とは
うって変わったように
扉をあけズカズカと万事屋に入る。




「おー来たか」


「おう…久しいな」


「ほんとだよ、副長サン」


「なん…っ!?」




「なんだ、寂しかったのか?」と煙草を加え
ソファーに腰かけようとした瞬間
強く引き寄せられ抱き締められた。




「な…んだよ」


「土方切れ」


「は?」


「土方不足で死にそーだったんですぅ〜…」


「なんだ、それ…っん」




言い終わって直ぐに重ねられた唇。

ずっと欲しがっていたように
確かめるように優しく、甘く
蕩けそうなキスに力が抜ける。



「ん…ふ、ぁ…んんっ、は、ぅんっん…」




何度も角度を変え、絡みとらる舌。
こういうとこは器用なんだ、コイツ。

激しく、でも優しく甘いキスに
着いていけなくなり
ガクガクと震え力が抜けていく俺を
銀時は腰を抱き支える。



「んっんん…んふ、ん…っ、ぁ…ぎ、んと…き…っ
んぅ…も、んんん…っ」



酸素が足りなくなり苦しくなった俺は
銀時の胸を、力が入らない手で小さく
トントン、と叩いて訴える。


くちゅ…と、イヤらしく水音をたてて
ゆっくりと糸をひいて離れる銀時に
ぎゅっとしがみつく。




「ふ…、腰抜けってやつ?」


「っ…るせ…っ、はぁ」


「かーわいー…とーしろ」


「…うるせ…ヤローに可愛いなんて
言うもんじゃねー…」


「いいんじゃない?恋人同士なんだから」


「バーカ…」




何だか恥ずかしくなって
銀時の肩に顔を埋めた。

そうすると、銀時も
優しく抱き締め返してくれる。




「なぁ、十四郎」


「…なんだ?」


「煙草臭い」


「あ?」




パッと俺から離れて
露骨に嫌そうな顔をされた。

意味がわからない。
煙草臭いのなんていつものことで
そんなのもう慣れてるハズなのに。




「お前、ちょっと風呂入ってこい」


「はぁ?」


「いーから。風呂は沸かしてあっから」


「意味わかんねーぞ、お前。
煙草の臭いなんて慣れてんだろーが。」


「我慢してたんだよ、バーカ。
でも、もう無理。耐えらんないから。
風呂入って煙草臭いの洗い流してきてっ!」


「何だよソレ!何なのお前!
んなこと言ってたら、これから先
付き合って………


「じゃあ、別れる?」


「なっ…」


「まぁ、冗談だけどー。
いいから早く入ってきて。
銀さん土方不足だから早くヤりたいの」




シッシッ、と俺を手でやって
早く入って来いという銀時に
「バーカ!死ね糞天パ!!」
と言って風呂場に向かった。







次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ