MAINC[小説]
□酔っ払い3(パラレル編…作者:たこすけ)
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※40000hitお礼小説の続きです。1、2編はMAINCの40000hitお礼小説に格納してあります。
※酔っ払って帰れなくなったツナを迎えに行った雲雀さん。
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自宅マンションに着いた頃には、すっかり寝てしまった綱吉。
時計は午前3時半を回っていた。
深夜過ぎだし、エレベーターで人には会わないだろうから、お姫様抱っこにして連れていったろかと思った……。
しかし、そろそろ朝刊を配達する人に出会うかもしれない。
恭弥もさすがに理性が働いた。
仕方ないので、彼を背負って連れていくことにした。
にしては重い。彼は小柄で男にしては軽いはずなのだが……。
人は眠って力が抜けると、こんなにも重たくなるものか。
この貸しはデカイからね……。お返しを楽しみにしてるよ……。
まっすぐ綱吉の部屋へ連れていく。
きれい好きな恭弥と違い、いつ見ても雑然としている。少しは片付けたらと言っているのに、彼は昔からダメだ。
ベッドにも衣類やパジャマが無造作に置いてある。構わず、そのまま彼をドサリと落とした。
今の振動でも起きない。ムニャとひと言、発しただけ。
「ったく、人の気も知らないでさ……」
恭弥はその辺の衣類をひとまとめにして、椅子の背もたれにかけた。そして自分も空いたスペースにギシリと座る。
このベッドは彼が一人暮らしをしていた時のを持ってきたものである。
折りたたみ式のベッドなので、スプリングもあまりきいていない。
ここでエッチすると、腰にくると彼がぼやく。
やはりちゃんとしたものに買い替えた方がいいのだろう。
とりあえず、服を脱がせようと手を伸ばし、彼のワイシャツのボタンに触れた。
ぷちぷちと上から順番に外していく。
徐々に白い胸元が見えてきた。
「ワオ……。ちょっとイイかも……」
華奢な身体が眼の前にさらけ出された。アルコールのせいで全体的に少し赤くなっている。
ここでキスマークでもあったら、殴り倒すだろうなと、恭弥は苦笑する。
とっくに倒れているけれども。