MAIND[小説]

□星空の下で逢いましょう11(パラレル編…作者:たこすけ)
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※だんだんと暗い雰囲気に……(V´д`)


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞



 恭弥は時計を見て、立ち上がる。

「お先に失礼するよ。後は兄妹ごゆっくり」

「はいはい、恋人に連絡でもするんでしょう?
ああ、いやですねぇ、今が幸せ〜〜!!っていうやつですか……。ってっ!!」

 凪は兄の足を蹴飛ばした。

「恭弥さんも、ありがとうございました。
今度、その方を紹介してくださいね」

「ああ」

 恭弥は伝票を取ると、これは休暇の呼び出しの手間賃と言って、レジへ向かった。

「僕も恋人が欲しくなりましたかね……」

 六道は恭弥の背中を見送った。



 店を出てすぐに、恭弥は綱吉にメールを送った。
 駅へ着いて、携帯を確認する。いつもならすぐに返してくれるのにまだ無い。

 時計を見た。もう自宅にいるはずだ。今は手が離せないのかもしれない。
 とりあえず、恭弥も帰ることにした。


 池田に着いたが、彼からの連絡はない。携帯へかけてみることにした。

『おかけになった電話番号は、電波の届かない場所にあるか、
電源が入っていないため、かかりません……』

 ガイダンスが入った。
 充電が切れたか、電源を入れ忘れたのだろうか。

 以前も綱吉は、またやってしまいました!!と、笑いながら連絡があった。

 けれど、なんだか胸騒ぎがする。
 今晩の約束をキャンセルしたからか。
 しかし、これくらいで怒るような子ではない。


「雪も降っているし、ちゃんと帰っていればいいけど……。
家電にかけてみようか……」

 兄の家康が出ると、少し気まずいが。
 がちゃりと音がして、繋がった。

「夜分すみません。雲雀ですが、沢田さんのお宅ですか」

『……お前か』

 家康だった。

『ツナはまだ帰っていない』

「そうですか。携帯、繋がらなかったもので」

『急きょ、サークルの勉強会に出るとメールがあった。
雪も降ってきたから、間もなく戻るとは思うが』

 最近、天文学研究会に入ったと楽しそうに話していたのを思い出した。

           
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