MAIND[小説]

□星空の下で逢いましょう11(パラレル編…作者:たこすけ)
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※この話のヒバリさんとムックが意外にも……(・∇・)

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「笹川は材料の買い付けで出張中。君と草壁がそれぞれ代わりに行って、休暇中の僕は呼び出し。
親父さんにはくどくど言われるし……」

 ウエーターが、六道のサラダを運んできた。
 ジロリと睨まれ、ウエーターはびくりとする。
 自分も負けずにネチネチ愚痴っているじゃないかと、恭弥は苦笑いした。

「ディーノもわざと風邪をひいたわけじゃないんだし、あの熱で行かせたら、支障をきたすだろう?
それに、あの親父さんと面識あるのは僕と君だけなんだから」

「大変ですね、兄様も……」

 凪は、哀れそうな目で兄を見る。

「ああ、すまないね。仕事の話などすべきではありませんでした。
ところで、凪はこの朴念仁とつまらない時間をどう過ごしたんです?」

「兄様がどんな風に仕事をしているか、楽しく教えていただいてました」

「余計なことを言ってなかったでしょうね、社長!!」

 キッと、恭弥を睨んだ。

「君は本当にシスコンだよ。凪のボーイフレンドになる男は大変だ」

「余計なお世話です」

「私も心配です。お付き合いしてる人がいないみたいだと聞いて……」

「それが余計ことなんです。ふん、僕だって、少しは気になる子ぐらいいますよ」

 ふと、自分の手を見つめる。頬に触れた微かな感触を思い出すかのように。
 一方、恭弥と凪のふたりは顔を見合わせた。

「どのような方ですか?」

 今度は目をキラキラと輝かす凪。

「これだから受験が終わってヒマになると、娘っ子は……」

「僕も驚いたよ、シスコンの君が」

「変わり者の社長には言われたくないですね」

「でも恭弥さんにはステキな方がいらっしゃるようですよ」

「ええ、いつの間にこさえたんだか」

 まるで、野良猫のような言い草に、恭弥はムッとくる。

「ホント、失礼な言い方だ」

「そうですよ、兄様」

           
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