鍛錬編

□教えること
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教えるというのは簡単に感じる人もいれば難しく感じる人もいる。

実際に教えるということは得てして難しい。

その訳はあるがままを教えることは簡単であるが、理解しやすい物事に置き換えて教えるのは難しいからである。

今の文章を噛み砕けば、教科書の内容を発音することは誰にでもできても、教科書の内容を相手にとって理解しやすい言葉に置き換えて発音するのは困難なのだ。

これは授業においても黒板に書かれた文字をノートに写すのは誰にでもできるが、その日一日の授業内容を思い出して書くことは誰にでもできることではないことだ。

例えば、あなたが自分の過去をノートに書いてくれといった時はどう書くだろうか?

滑り台を滑った記憶も滑ったという結果は覚えていれど日時ははっきりと覚えていなかったりどこで滑ったかも覚えてなかったり。

そういったあやふやな部分が重要な部分にあるとマニュアル通りに伝えるしかなくなるのである。

例えば滑り台でいえば、階段を足で上り、座って前に誰もいないのを確認して晴れの日に滑ると言うことを一つでも抜ければ意味不明、または危険な遊戯物に早変わりである。

人へ教えること、それは自分の理解力の確認といっても相違ないのではないだろうか?

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