『日番谷隊長』




小さな声で呼ぶのがやっと
私は十番隊に所属するただの隊員
つい最近入隊したばかり



毎日書類整理やたまに同じ十番隊の先輩とペアを組まされて虚退治に行かせてもらったり



充実した日々を送っている



一番の楽しみは…整理が終わった書類を定時時間になる前に隊長の元に持って行くこと



実は私、真央霊術院にいた頃から
入隊するまで会ったこともなかった日番谷隊長を好きになってた



最初は憧れが強くて
好きという気持ちに気づいたのは入隊してすぐだった



私もあんな人のようになりたいとずっと頑張っていたけれど
今ではあなたのそばにいたいと願うばかり



まだ席官という地位もない隊員だから
私が隊にいるというぐらいにしかわからないだろう
それだけでもいいなんて思いつつ
毎日書類を持っていくから覚えられた



『書類お持ちしました』



今日も大量の書類を手に持って来た私
隊長の返事を聞いてから開けるが…
隊長の返事を聞いても開けられなかった



しまった…両手がふさがってた



他の隊員の書類も頼まれて一緒に持って来たから
片手で持てない程度
やっと周りが少し見渡せる程度



もうちょっと考えて持ってくれば良かったと後悔した






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