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□別れと目覚め
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「待てッッ・・・・!!」



後ろを振り返るとそこにはウォーレンの姿があった。
しかし、様子はグレイの部屋を出て行ったときと全く違っていて
全身ボロボロで立つことも難しいほど怪我をしていた。

それでも男は声を絞り出す。
必死になって声を出す。


「グレ、イ・・・は僕のものだ・・・
 グレイは渡さない・・・!!ここにいるべきなんだッッ!!
 オマエになんか渡さないッッッ・・・!!」


ウォーレンは隠しポケットから小型の銃を出し、ナツに向けた。




「死ねェェェエエェェェ!!!!」













「ナツーーーーッ!!!」










パアン・・・・










ウォーレンが目を開く。
しかし、ナツは倒れない。そのかわりグレイが倒れた。
ナツは撃たれなかった。


撃たれたのは・・・・グレイ





ウォーレンが銃を向けた瞬間、グレイはウォーレンがナツを撃つよりほんの数秒早く
ナツをかばったのだ。



「あ・・・ああ・・・
 ぼ、僕がグレイを・・・・・

 うあああぁぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!」




「グレイッ・・・・・!!」





塔の中には二人の悲痛な叫びがこだまするだけだった・・・。
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