Long

□5,戦闘
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ある部屋の一室、そこでウェッドは一人空を見ていた
空には太陽が輝いていた

―コンコン

ドアを叩く音が聞こえてドアの方に体をむけた

「入れ」

失礼しますと言う返事とともにアーリンが入ってきた

「ウェッド様ご報告が・・・」

「ウェッドさま〜!!」

アーリンの後ろからショートで緑の髪をし淡い水色の半そでに短パンをはいた
少女が飛び出しウェドに抱きついた

「レイ!!ウェッド様になんて事を!」

レイと呼ばれた少女はむすっと顔を膨らませた

「いいじゃん!あたし今までずっと仕事してたんだよ!」

「そういう問題じゃないの!」

「このままでいい、アーリン続きを」

二人の喧嘩を手で制してウェッドが言った

「・・・分りました」

アーリンは半分納得いかなそうな顔で言葉を続けた

「この前の件についてですがグレイ・フルバスターの封印が一つ解けました」

アーリンからの報告にウェッドはニタリと笑った

「そうか、封印が一つ解かれたか」

「あたしが情報をアイゼンバルドに流したんだよ!」

ウェッドは優しくレイの頭を撫でた

「よくやったな」

レイは嬉しそうに笑った

「アイゼンバルドはどうなった?」

アーリンに視線を戻して言った

「フェアリーテイルにやられた模様です」

「そうか、引き続き闇ギルドに情報を流せ」

「仰せのままに」


「あいつら弱すぎだよ!見ててつまんなかったもん」

レイはつまらなそうな声で言った

「確かにグレイ・フルバスターの力は凄かったけど
それ以外はみんな弱いよウェッド様より全然下」

レイの言葉にウェッドは苦笑した

「そうかな?」

「だってウェッド様は強いもん!ね?アーリン様?」

レイの言葉にアーリンは頷いた

「えぇ、ウェッド様の力は素晴らしいです」

「ありがとう二人とも」

ウェッドは笑って言った

「いえ、それではウェッド様私たちはこの辺で失礼します」

アーリンの言葉にレイはえ〜っと言った

「何で〜?来たばっかじゃん」

レイはぶ〜ぶ〜文句を言った

「黙りなさい!ウェッド様にこれ以上迷惑をかけないの!
行くわよ!」

ウェッドからレイを引き剥がすとズルズルと引きずった

「うわ〜ん!アーリン様の鬼!」

「誰が鬼ですって?!それではウェッド様失礼しました」

アーリンとレイは慌ただしく出て行った

「あいつらがいると飽きないな」

ウェッドはドアを見ながら笑った

「さて」

ウェッドは窓へと体を向け直した

「これはまだほんの始まりに過ぎない、待っていろ必ずお前を手に入れてやる」

ウェッドは妖しげな笑みを浮かべた





















「例えお前の大切なものを壊してでもな」



空は先程の天気とは違い厚い雲に覆われていた―




END

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