Long

□5,戦闘
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「あの町か・・・・待ってろジジィども!」

「うぉ〜!!!」

エリゴールが後ろを向くと
ナツが猛スピードでこっちに来ていた

「これがハッピーのMAXスピードだ!」

―ガンッ!!

ナツはエリゴールを足で蹴った

「き、貴様はフェアリーテイルの・・・
何故ここにいる?!」

「お前を倒してグレイを取り返すためだそよ風やろう」

ナツは両手の拳に炎を灯すと言った

「物騒な笛ごと燃やしてやるよ」

「魔風壁から飛び出してきたのか・・・
全く迷惑なハエだ」

エリゴールはグレイを風の牢に閉じ込めた

「グレイ!!」

「無駄だ、この風の牢は俺以外には解けない
外側から触ろうとすればみじん切りになる」

エリゴールはニタリと笑って言った

「くっそ!!」

エリゴールは魔法陣を発動した

「そこを通らしてもらう、消えろ」

エリゴールのだした魔法がナツを襲った

「うぉ〜!こんなもの〜!!」

ナツは高く飛ぶと炎を灯した拳と足で
エリゴールを攻撃した

「(何!?炎で跳躍して炎で殴るのか・・・
それにこの威力・・・普通の魔導士じゃありえねぇ)」

「くっそ、フラフラ飛びやがってずりぃぞ!
降りてきやがれ!!!」

「調子に乗るなよハエが!!」

エリゴールは魔法を発動した

「うぉ!!」

ナツを大きな竜巻が襲った

「ストールブリンガー!」

「うぉ〜〜〜〜!!」

ナツは地の底へと落ちていった

「これなら炎で上がって来れまい」

「ナツーーーー!!!!」

その場はハッピーの叫び声が響いていた



「ん・・・」

グレイは目を覚ますと起き上った

「ここは…!!ハッピー!!!!」

グレイはエリゴールの奥で傷だらけの体で
倒れているハッピーを見つけた

「グ・レイ・・・」

「ハッピー!!しっかりしろ!」

グレイは外に出ようと風に触れた

―グサッ

「っ!!」

グレイは慌てて手を引っ込めるとその手には
小さな切り傷がたくさんできていた

「グレイ!?」

ハッピーは驚いたように言った

「おっと、そいつから出る事は不可能だぜ」

グレイは手を抑えながらエリゴールを睨みつけた

「おぉ怖い怖い、だけど残念だったな」

「何がだ?」

エリゴールは怪しげに笑った

「もう少し早ければあの火の魔導士の最後が見れたのに」

エリゴールの言葉にグレイは
はっとした顔をした

「!!ナツ!」

「あぁそう言えばそんな名前だったかな」

「ナツは死なない」

グレイの言葉にエリゴールは鼻で笑った

「何を根拠に・・・「あいつは死なない」・・・」

「あいつは確かにバカだけど何かをやる時は
絶対あきらめないし死なない
俺はあいつを信じてる!」

「うおぉぉぉ〜!!!!!」

大きな声とともに下からナツが飛んできた

「ナツ!!」

「待たせたな、死神野郎」

ナツの登場にエリゴールは驚愕した顔をした

「お前、どうやって・・・」

「へへへ、マカオに感謝だな」

「ナツ・・・」

ナツはグレイの方を向いた

「グレイ!ぜってぇ助ける!もう少し待ってろ!」

ナツの言葉にグレイは嬉しそうにこくりと頷いた

「くそ!それ以上動くな!こいつがどうなってもいいのか?」

エリゴールはそう言うとグレイが閉じ込められている牢に触った

「??痛ッ!!」

「グレイ?!」

見るとグレイの体にはいつの間にか出来た
小さな切り傷がたくさんあった

「今、風の流れを中向きにした
そこまで威力は強くしていないがこれ以上動くなら
こいつの体が真っ二つになるぞ」

エリゴールは下品な笑みを浮かべた

「てんめぇ!!」

ナツは拳をにぎりしめた

「(このままじゃ・・・どうしたら…)」

『これはお前が危機に陥った時に使う魔法だよ』

グレイの頭の中で声が響いた

「えっ・・・」

『グレイこの魔法の名は―』

「光竜の加護…ホーリー・・・」

グレイが呟くとまばゆい光がグレイを包んだ
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