Long

□1,妖精の尻尾
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―ザー

外は黒い雲に覆われていて雨が降っている

「もうすぐ、もうすぐだ・・・」

黒いフードを目深に被った男が窓の外を見ながら言った

「ウェッド様」

ウェッドと呼ばれた男が振り返ると赤髪で黒いドレスに身を包んだ女が立っていた

「アーリンか」

アーリンと呼ばれた女は机の上に水晶を置いた

「彼の所在を突き止めました」

「そうか・・・・・」

ウェッドはニタリと笑った

「何処にいる?」

「マグノリアにあるフェアリーテイルにいるとレイから報告がありました」

「フェアリーテイル・・・・妖精の尻尾か」

「はい、どういたしますか?」

「まだ時ではない、そうだな・・・闇ギルドに噂を流せ」

ウェッドの言葉にアーリンは少々驚いた顔をした

「宜しいのですか?」

「あぁ」

「闇ギルドの奴らに彼が狙われるようになりますよ?」

ウェッドは微笑みながら言った

「封印を破るためさ」

「封印を破る?」

アーリンはわからなそうに言った

「そうだ、力を覚醒させるためには封印をやぶらなくてはならないその役目に闇ギルドを使う」

「利用するのですね?」

アーリンの言葉にウェッドは頷いた

「そうだ、まぁ最後は俺の手で封印を解くがな」

ウェッドは窓の方を向いた

「いいか、すぐにレイに伝え闇ギルドに噂を流せ
フェアリーテイルにいる青髪でクロスのネックレスをかけた男が
どんな怪我や病気も治し手に入れれば世界が手に入ると」

「御意」

アーリンは深くお辞儀をし出て行った

「もうすぐだ、もうすぐしたらお前が手に入る」










「グレイ・フルバスター・・・破壊を招く力をわが手に・・・・・」























アーリンが置いてった水晶には
ナツ達と共に映っているグレイの姿が映し出されていた―


END

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