Long
□1,妖精の尻尾
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NL視点
「あ〜、どうしよう(゜o゜;」
ルーシィはその場の光景にあたふたしていた
「あら?新人さん??」
「ミ、ミラジェーン?!本物だー!!!」
ルーシィの反応にミラはクスクス笑った
「あ、あのあれ止めなくていいんですか?」
ルーシィは喧嘩しているギルドメンバーを指さして言った
「いつもの事だから、それ―」
―ボンッ!
ミラの言葉は続くことなくどこからともなくミラに向かってエルフマンが飛んできた
「それに、楽しいでしょ・・?ガクッ」
ミラの口から魂のようなものが出てきていた
「きゃ〜!!ミラジェーンさん!!!!でてる!!出ちゃいけないものがでてますよー!」
「あ〜もう!うるさい!落ち着いて酒も飲めないじゃないの!!」
カウンターで酒を飲んでいたカナは酒を置いた
「あんたら、いい加減にしなさいよ」
カナは魔法の札(マジックカード)を構えた
ミラに続いてそれぞれも魔法を構えた
「魔法で喧嘩?!」
ルーシィはハッピーを盾にしながら言った
「ァイ!!」
「ァイ!じゃな〜い!!!」
皆が魔法を発動しようとしたその時
―ドンッ!
大きい足音ともに巨人が現れた
「やめんかぁ!!お前ら!!」
「デカァーーーーー!!!」
その大きさにすかさずルーシィがツッコミをいれた
「あら、いらしたんですかマスター」
いつの間に復活したのかミラが言った
「うん☆」
「マスター?!!?」
ルーシィは目の丸くさせた
「が〜ははっ!皆してビビリやがって!この勝負俺のか・・・うべっ」
ナツの言葉は最後まで続くことなくマスターに踏み潰された
「ん?新入りかね?」
「は、はい!!」
ルーシィは少し脅えながら返事をした
「んぬぁぁぁぁぁぁ〜!」
自分達を覆っていた影がどんどん小さくなっていく
「え〜?!?!」
ルーシィはまたまた目を丸くさせた
「よろしくね!」
「ちっさ!てかマスターって・・・」
「そうよ、この人がフェアリーテイルのマスター、マカロフさんよ」
マカロフはさっきとは比べ物にならないほど小さかった
マカロフは全員を見渡せる場所に移動すると大量の紙を見せた
「みろ、この文章の山全部評議会から送られてきた苦情の山じゃ・・・・わしは評議員に怒られっぱなしじゃ・・・」
その言葉にギルドのメンバー全員が黙った
「じゃが」
「評議員なんかクソくらいじゃぁ!!」
そう言うとマカロフは苦情の紙を全て燃やした
「よいか、理を超える力は全て理の中により生まれる」
マカロフは続けていった
「魔法は奇跡の力などではない、我々の内にある気の流れと
そして自然界を流れる気の波長があわさり初めて具現化されるのじゃ
それは、精神力と集中力を使ういや、己が魂全てを注ぎ込むのが魔法なのじゃ」
そして、今度は力強く言った
「上から向いてるめんたま気にしてたら魔導は進めん、評議員の馬鹿どもを恐れるな自分の信じた道を進め!!
それがフェアリーテイルの魔導士じゃぁ!!」
マカロフは親指と人差し指を天井に向かって突き上げた
「おぉ〜!!!!!」
それにつられギルドメンバー全員が指を天井に向かって突き上げた
ルーシィはその光景を興奮したように見つめていた
「わぁ!!!(これが、これがフェアリーテイルの魔導士!!)」
ルーシィは心からここに来てよかったと思った