Long

□1,妖精の尻尾
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グレイ視点

俺は、一瞬その光景に固まった
ナツが連れて来た女はルーシィと言うらしい

ルーシィがフェアリーテイルに入りたいから連れて来た、ただそれだけなのに・・・
何だ?この胸のムカツキは・・・・。

イライラする

「よぉグレイ、お前こんなとこでなにやってんだよ?」

そんな事も知らないあいつが俺に話しかけてくる

「うるせぇよ」

あぁ、冷たく返してしまった・・・ただの八つ当たりだ

「なんだよ、その態度」

「女なんか連れて調子乗ってる奴に言ったんだよ」

俺は目線をあわさずに言い放った

「あぁ?何だと?」

まぁ、当然ナツは食いかかって来た

「当然だろ?仕事帰りに女なんかひっつれてきやがって、いいご身分だな」

―ダンッ

ナツがカウンターを思いっきり叩いた

「上等だ、この前の決着ついてなったよな?今からやろうぜ」

あぁ、こうなりたかったわけじゃないのに

「あぁ、いいぜやろうじゃねぇか」

俺は立ち上がりまっすぐにナツの目を見て答えた
俺って馬鹿だな―

「今度こそゼッテェつぶす」

「上等じゃねぇか、こっちこそお前なんかに負ける気はねぇ」

そうして俺たちはいつもの喧嘩を始めた

「ちょ、ちょっとあんた達なに始めてんのよ!!」

何か言っているがもうとまらねぇ
周りの奴らも俺たちに感化されて始めやがった

「おらかかって来いよ!!」

おれはわざとナツの癇に障る様な事を言った
本当はこんな言葉が言いたかったわけじゃない

「上等だ!!コラァ!!」

ナツは俺に殴りかかってくる

「はっ!全然当たんねぇな!」

「まだまだぁ!!」




何でいつもこうなるんだ?

本当は、こんな事やりたかったわけじゃない

ただ、ただナツが知らない女といるのを見てすっげぇイライラした

それで、またいつも通り

何で自分の気持ちに素直になれないんだ?

でも、俺が思っててもナツは違うかもしれない

だから、いつも通りに普段どおりできてればいいんだよな

もし自分の気持ち言って失敗していつも通りに戻れなくなったらその方が俺には辛い

だから言わない


俺はただの臆病者だから
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