Long

□5.5,家族の絆
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ララバイの事件から数日後のある日
フェアリーテイルは異様な雰囲気に包まれていた

「いよいよ明日だぜ・・・・」

「あぁ、俺・・・・絶対選ばれたくねぇ・・・」

ワカバとビジターの周りはどんよりした雰囲気だった

「ねぇハッピー明日って何かあるの?(皆いつもの活気がない・・・特に男が)」

「明日は、フェアリーテイル名物のイベントがあるんだよ」

ルーシィの質問にハッピーが言った

「イベント?」

「ぁい!毎年恒例のイベントだよ」

ルーシィは首を傾げた

「それって一体何なの?」

「それはね、フェアリーテイル女装コンテストよ」

いつの間にか近くにいたミラが言った

「女装コンテスト!?」

ルーシィは驚いたように言った

「そ、毎年この時期になるとやるフェアリーテイル名物イベントよ」

「でも、女装コンテストって・・・皆出るんですか?町の人とかも呼んで??」

「やるって言ってもギルド内だけでだし全員じゃなくてマスターに選ばれた数人が女装するの」

ミラの説明にルーシィは納得したように言った

「あぁ、だから皆選ばれないように祈ってるのね」

「ぁい!しかもカナ達が怖いしね」

「??何で?」

「カナやビスカはこういう時凄いはりきるからね」

ミラは苦笑してカナ達の方を見た

「いよいよ明日ね!カナ!」

「えぇそうね!今年は誰かしらね〜?」

「私、チャイナドレスを誰かに着せてみたいの!」

「おっ!いいね!じゃあそれ着せよう!」

二人の周りだけウキウキした雰囲気が流れていた

「あ〜・・・なるほどね〜何となく分かったわ・・・」

ルーシィは苦笑しながら言った

「ぁい!」

「ところでミラさん、このコンテスト何年くらい前に始まったんですか?」

「ん〜とね2年前くらいかしら

って最近じゃん!

ミラはニコリと笑った

「ぁい!マスターの気まぐれではじまったからね」

「あはは〜そうなんだ(苦笑)」

「今年は誰が選ばれるかな?」

ミラは少し楽しそうに言った

「去年は誰が出場したんですか?」

「え〜っとね、アルザックとマカオとロキとワカバと後はエルフマンだったかしら」

「え、エルフマン!?!?」

ミラの言葉にルーシィは驚いた声を上げた

「何でエルフマン!?てか、それ誰が優勝したの?!」

「ぁい!確かアルザックだったよ」

ハッピーが片手を挙げながら言った

「そ、そうなんだ(エルフマンだったらどうしようかと・・・)」

ルーシィは内心ほっとした

「その時の写真があるけど見る?」

ミラは写真を手に持っていた

「みたいです!!」

ルーシィは目を輝かせていった

「はい、どうぞ」

ミラは写真をカウンターに広げた

「どれどれ・・・」

アルザック→セーラー服

マカオ→ミラの格好

ロキ→ミニスカの駅員の格好

エルフマン→女番長の格好

「・・・・・・」

「みんないい感じでしょ?」

ミラの笑顔にルーシィは引きつった顔をした

「は、はい・・・(何か、何と言うかこれは・・・)」

「クオリティ低いよね」

「あたしの心の中を読むな〜!!」

「ぁい!読んでないよ」

「嘘つくな!ネコ!!」

「ふふ、ルーシィのツッコミはいつもすごいわね」

ミラの言葉にルーシィはこけた

「そ、そういえばナツとグレイはどうしたんですか?」

ララバイ事件のあとグレイは傷を癒すためにギルドには来ていなかった

「二人ともグレイの家じゃないかしら?」

「あの二人仲悪そうに見えて意外に仲いいのよね〜」

ルーシィは不思議〜と言った

「喧嘩するほど仲がいいって言うしね」

「ぁい!」

「そんなもんか」
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